主要７カ国（G7）のデジタル・技術相会合が群馬県高崎市で2023/4/30に閉幕し、人工知能（AI）の活用方針を盛った閣僚宣言を公表しました。閣僚宣言のポイントを表１に示します。※
表１：AI、G7閣僚宣言のポイント
| 人工知能（AI） | ・共通の尺度でAIを評価するため、国際標準の開発を支援 ・規制の擦り合わせや、AI監査などの仕組み作りに向けた議論をG7で進める。 |
| データ流通 | ・国境を超えるデータ流通の信頼を高めることで権威主義に対抗 ・データを暗号化したまま分析する技術などを実証する国際組織を創設 |
| インターネット | ・海底ケーブルなど強固なインフラ構築のための行動計画を策定 |
| 新興技術への対応 | ・生成AIなどの適切な利用に向けて①法の支配、②適正な手続き、③イノベーションの機会の活用、④民主主義、⑤人権尊重、の５原則で合意 |
※2023/5/1日経新聞より
誤情報や偏見をまき散らすAIを排除することにG7内で異論はないとのことですが、「具体的にどんな『道具』を使って規制するか」という各論には踏み込まなかったとのこと。新法による厳格な対応を目指す欧州連合（EU）と柔軟な対応を求める日本や米国との間で折り合える目途が立たないためとのこと。今後もAI活用についての国際的な議論は必要となりそうですね。
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